08/7/14
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エアコンをネット購入&DIY取り付け
エアコン(写真のエアコンを取り付けました)
DIYで真空引き
購入機種の選定
近年、主流のインバーターエアコンに、20年越しのかび臭いエアコンから、買い換えする事にしました。
20年選手のエアコンはサンヨー製。1.8kwCOP3ぐらいの古〜い機種ですが、ドレンも詰まり気味で今年08年も使うなら、エアコンクリーニングが必須と思われました。また、原油価格の大幅高騰により、省エネ機種への買い換えで、電気使用量を減らし、冬場の灯油暖房からの脱却を計る事にしました。インバーターエアコンなので節電になりますね。

両親が主に使うエアコンですので、居間に設置し、夏場は夜間隣の寝室の和室8畳も冷やし、冬場は、居間を暖めますので、2.2kw機種では、パワー不足でしょう。実際問題、古い1.8kwのエアコンでは、冷房は良いが、暖房は冷風ばかりで暖かいとは到底思えませんでした。

ということで、2.5kwの機種にしました。上の写真リンクの三菱電機 霧ヶ峰シリーズの『MSZ-SV258』です。
楽天市場の家電ライダーさんで送料込みで38,500円の激安でした。

2.5kw機種が送料込みで4万円切ってるんですよ〜。これは安い!
自分で工事すれば、配管代+αでも4万5千円ほどでしょう。

ちなみに、地元の量販家電店のチラシで同クラスは、ノジマ電気の57500円。
標準工事込みでした。これも安いけど、通常は6万5千円〜と思います。

ちなみに、古いエアコンの処分費用を0円にする方法があるんですよ。(2008年8月)
購入機種のスペック
                     
MSZ-SV258◆商品詳細
畳数の目安 能力 消費電力
暖房 6〜7畳
(9〜11m2)
2,5kW
(0,7〜4,4kW)
445W
(120〜1255W)
冷房 7〜10畳
(11〜17m2)
2,5kW
(0,7〜3,1kW)
505W
(150〜770W)
省エネ性能 電源・配管
2010年度 省エネ基準達成率

87%
冷暖房平均COP

5.1
電源 単相100V
配線数 3本 最大
配管長
15m
配管径 液側 6.35
ガス側 9.52
最大
高低差
10m
寸法・重量
型番 高さ(mm) 幅(mm) 奥行(mm) 重量(kg)
室内機 MSZ-SV258 295 788 225(230) ---
室外機 MUZ-SV258 540 684(+61) 255 ---
メーカー相談窓口
三菱電機お客様相談センター
(365日24時間受付)
0120-139-365(フリーダイヤル)
03-3414-9655(携帯・PHSから)*有料
03-3413-4049(FAX)*有料
カタログの見方を覚えよう。
■まず、大事なポイント
1、何畳モデルか。
6畳モデルは、冷房2.2kw 8畳モデルが2.5kw。
これは、お部屋を冷やす上限の能力の目安になる数字です。

極端な話しですが、6畳モデルを12畳で使ったらどうなるか?
冷房に限れば、人が少なくて夜間なら効くかも知れませんが、日中で人数が多ければ、どんなにウンウンうなってエアコンが頑張っても冷えにくいですし、なにより最大パワーで稼働しつづけるため、電気代が高くなります。
せっかく、快適にするための装置なのに、役立たずなエアコンになります。

ちなみに、カタログを良くみるとわかりますが能力2,5kW(0,7〜4,4kW)上のエアコンの場合ですが、消費電力445W(120〜1255W)と能力と消費電力が可変します。

これがインバーターエアコンの証で、マイコンが自動で能力を調整し、節電しながら快適な温度調整してくれるのです。
つまり、ちょっと大きめのエアコンにしておけば、部屋がすぐ涼しくなり、その後は、自動でパワー調整を行いつつ必要最小限の消費電力で稼働してくれるのですよ。
ですから、大きいエアコン=電気がかかる ではないのです。
むしろ、ケチって、必要より小さなエアコンを酷使する方が無駄に電力を使ってしまいます。

エアコンには、効率 COPという数字がありますが、最大能力側になるとカタログで表示されている数字にはなっていません。おそらく、COP3程度でしょう。カタログの数字はあくまで、巡航状態での数字なのです。

ですから、お部屋にあっていないエアコンを付けると、かなり効率の悪い状態で稼働させてしまう事になり、節電になりません。

この事を、頭に入れてお部屋に合うサイズのエアコンを選びましょう。
エアコン購入♪
今回は、楽天市場 の家電ライダーさんで買いました。価格.comの一番安いショップもよりも5000円以上、激安でした。楽天市場 で同時に、室外機をのせる化粧ブロック KB-370(KB-370)と2分3分3.5M配管セット 電線・部材込み 3.5P-203SP(3.5P-203SP)を購入しました。
[商品]
関東器材 化粧ブロック KB-370(KB-370)
価格 85(円) x 2(個) = 170(円) (税別、送料別)
----------------
2分3分3.5M配管セット 電線・部材込み 3.5P-203SP(3.5P-203SP)
価格 3500(円) x 1(個) = 3500(円) (税別、送料別)

送料入れても4600円ぐらいです。配管セットは、2mm、3芯のVVFケーブルも付いています。
エアコンがやって来た。
下が、室外機で上が室内機です。その上に、必要な工具を用意しています。
新品の室外機です。20年前の機種の室外機とそう大きさは変わりませんが、使われてる冷媒ガスがR410Aに変更されています。いわゆる、新冷媒ですね。
DIYで取り付け♪
我が家は、築30年を超える鉄筋コンクリートの家なのでかなり外壁のコンクリートが痛んでますが、今回は気にせずエアコンを取り付けましょう(^_^;)
既に、古いエアコンははずしてあります。引き取り無料の業者さんにお願いする予定です。

さて、まず、室外機を箱から出して、化粧ブロックの上に載せて仮置きしましょう。ブロックの上には載せるだけですが、地震などで動くかも知れないので後ほど、固定する予定です。ちなみに奥のエアコンは下の階の店舗のエアコンです。ウチは大家さんなので2階に住んでます(^_^;) 奥のエアコンは、普通のコンクリブロックですね。
ウチのは、1個85円のプラスチック製です(^_^;)軽くていいですよ♪


こんな感じで設置しました。

お次は、室内機の設置です。箱から出すとこーなってます。裏側に、金属のプレートがあってこれを壁に固定して室内機本体は、上のツメにひっかけて、ぱこっと下のツメにはまっているだけなんですね。
ホントに『壁掛け』なんです。

そして、エアコンの建設予定地です。古い家なのが丸わかりになりました(^_^;)
元あった場所に設置するので、既に、伸縮バーが設置されております。
新しいのもここに取り付けて、同じように左だし配管です。

〜ちょっとここで注意事項を〜

ちなみに、マスターはエアコン取り付け歴2台目です。
DIY関係は超得意分野です。
電気系のガッコ行ってます。
機械の修理も得意です。
自慢じゃないです、取り付ける際の参考にしてください。

同じような技能や得意分野を持つ方とまったくの無知な方や
ただ、工事費を節約したいだけの一心の方では、取り付ける際の難易度が天地の差になると思います。

えらそうに〜と思ったかもしれません。
けど、せっかく買ったエアコンを壊してしまっては元も子もありませんので(^_^;)
もし、ご自分で取り付けに挑戦したいといった方がいたら、心して望んでください。
ぶっこわしても自己責任です。私ももちろん責任持てません。

バックプレートを取り付けます。
上部2カ所、下部2カ所をネジ止めします。


最近のエアコンは、上部からの室内の空気の吸い込みが大幅UPしてますから、
10cm程度は天井から離して設置します。
 水平もしっかり確認します。ここが、なにげに重要なのです。
エアコンからは、湿度を取ったお水が出ますが、水平についていないとエアコンの中に水が溜まりカビが生えてヘドロ状の物質が発生して、水漏れの原因になります。

水平にしておけば、エアコン内部の水路の傾斜で十分排出されます。
あとは、高さや左右、下部のスペースを説明書通りに確保できているか確認しましょう。
 
 今回は左だし配管なので、正面から見て左にドレンホースを付け替えます。
ゴム栓が左右についてまして、ホースを左右に変更できます。

ゴム栓を付け替えるときは、奥までしっかり差しこんでくださいね。
ゴム栓はちょっと濡らしてやると、スムーズに付け替え出来ます。
 
 室内機を壁に掛ける準備をします。
室内機が入ってる箱をよく見ると〜。
左配管用スペーサーと書いてありますね。これは、室内機を左だし配管で取り付ける時に
使いますので、今回は必要!なので、カッターで切り出してくるくる丸めます。
そして、筒状にしたものこう使います。
 
 室内機が斜めになってますね。
そう、スペーサーをプレートと室内機の間に、つっかえ棒にしてます。

室内機を壁にかける前に、室外機に接続する3芯のFケーブルを取り付けておいてください。(写真なし)
後は、配管キットの配管を、うまーく曲げて、室内機の接続ポイントに来るようにセットします。

銅管は、大きいRをとって急角度に曲げないようにゆっくり手で握って曲げていけばうまく
曲がります。くれぐれも、ゆっくりです。いきなり、目標のRにはまがりません。

ドレン配管も接続して、ビニールテープをつなぎ目にしっかり巻いておきます。
室内部分は、出来れば断熱ドレンホースが良いです。

壁裏出し配管ですと、そのまま外まで室内機付属のものが届くのですが、
室内に配管を少しのばさなければならないときは、室内機付属のドレンホースでは長さが不足します。

今回は、通常のホースを使ってしまいましたが(^_^;)
今度、100均ショップのフェルトでも巻いておきますかね。
 
 室内機の銅管接続部です。
2丁モンキーレンチで、カバーのボルトをはずします。

フタをはずすと、冷凍機油が出てきましたので、配管キットのフレア側とかなり密着は良さそうです。

さて、ここの接続作業は、山場と言っても過言ではありません。
配管と配管を接続する重要な作業工程です。

注意点
まずは、ごみが付着していないか良く見る。
手で回せなくなるとこまで、手で締める。
配管同士がまっすぐ接続されているか、常に注意しながら手で締める。

手で締めたら、2丁スパナで締め付けるんですが、ここは規定の締め付けトルクが
決められています。
ですから、トルクレンチがあると憂いなく作業できると思いますが、マスターは持ってません(^_^;)

前回、取り付けたエアコンは3年目でもちゃんと使えていますので、
その時の作業は正しかったようですのでそれを思い出すと。。

手で締めた後、2丁スパナでさらに、それなりの力で固くなるポイントまで締めます。
馬鹿力入れないでくださいね(;^_^A

固くなったら、さらに、力を入れて、クックと、1/5回転から1/4回転締めます。
ここらは、フレア部が潰れる領域ですので、締めすぎは厳禁です。
バイクの整備などやってる方は感覚がわかると思います。
 
 
 まずは、電気配線。被覆を剥く長さが表示されていますので指示通りに被覆を剥いて心線を13ミリ
だします。そのあと、端子ボックスに差し込みます。

配管は、室内機側を同じ要領で接続します。

ここで一つアドバイス。
外に配管を出す前に、場合によってはコーテープも先に巻いた方がいい場合もあります。
化粧配管を使ったり、後から手が届きにくい場所を配管が通る場合など考えられますね。

今回は、化粧配管は使わずにコーテープ(保護テープ)のみの加工です。
とくに、見てくれが必要な場所ではないので余計なお金はかけません。
 
 さて、次の工程は、【真空引き】です。

写真に写っている機械が真空ポンプです。
耐圧ホースがつながっているメーターが真空ゲージです。

真空引きというのは、室外機の内部のガスを解放する前に、
配管内部の空気を抜き取る作業のエアパージの一つです。
他にも、内部のガスを使った、プシュー(^_^;)エアパージもあります。

今回は、真空ポンプと真空ゲージを購入しましたので、
真空ポンプを使って真空引きを行います。

真空引きについては、ネット界隈でいろいろ語られてるいる事なので
ここでは説明を省きますが、
マスターの私見を言うと、
ガスを使ったエアパージでも4m配管程度なら問題なく新規取り付けなら問題ないでしょう。

しかし、お金を頂く工事、ベストな工事を目指すなら、
真空引きしましょう。

楽天のもんじゅさんでポイント10倍キャンペーンで買いました♪
ウルトラミニツーステージオイル逆防止機能付真空ポンプ TA150SB
R410A用真空ポンプ用真空ゲージキット TA142SK-2
R410Aチャージホース 黄92cm TA132AF-3
 
 詳しい接続の仕方や動かし方は、エアコンに付属の施工説明書に書いてあると思います。
三菱のエアコンにはばっちり付属していました。

ホースの準備をします。
ホースは今回2本ありますが、1本からサービスポート側の虫ピン押す部分をラジオペンチで
はずしました。(写真なし

突起が残ってるホースをサービスポートに接続します。
最初に、カバーボルトをはずしておきます。液側ガス側両方。

各ホースを接続します。
各ポイントに付いてるバルブを開きます。
その後、ポンプを電源に繋ぎスイッチオン。

スイッチ投入直後は、ポンプから白煙がでますが異常ではありません。
オイルミスト、ポンプの中に入ってる油です。
油回転ポンプの構造上、初期動作中には避けられません。

そして、真空ゲージの針がぐんぐん、真空側に下がって行くと思います。
 
ここで、一旦、リーク(エアー漏れ)をチェックします。 

真空引きを行って、真空ゲージの針がなくなるところまで来たら、
まずは、真空ゲージの下の部分のバルブを閉めます。
真空ポンプの電源は切ってはいけません。

その後、真空ポンプのホース部分の逆流防止バルブも閉じてから、真空ポンプを止めます。
ここで5分〜10分放置しながら、真空ゲージの針が戻っていかないか確認します。
真空ゲージの横のバルブは開けておいてくださいね。

この状態では、配管とつながっていますので、もし、配管のつなぎ目から空気が漏れている場合
配管の真空度が低下していきますから真空ゲージの針が戻って行きます。

この時、1年くらいで、ガスがなくなるようなリークの場合は
かなり針の動きでわかる様です。
それ以上のスローリークの場合でも、放置する事によりチェックできると思いますが
配管にガスを入れた後にもつなぎ目に、石けん水を付けてチェックするテストもやった方が
より完璧です。
 
 さて、放置テストで問題なければ本格的に、真空引きを行います。
まずは、再度、真空ポンプを稼働させ、閉じたバルブを開けます。

今度はこの状態で、約15分放置します。
配管の空気を抜いていきます。

この真空ポンプは、真空到達度38ミクロンです。
 真空引き〜完了

15分程、真空引きを行ったら、再度、リークを確認するため
上記と同じ過程でリークチェックを行います。
 
室外機ガス解放

 このゲージは、真空ゲージでガス圧は計測できませんので、まずは、
写真の赤いバルブを閉じます。終わるときは、真空ポンプを止める前に必ず全部のバルブを閉じます。

まだ、ホースははずしてはいけません。
真空ポンプの逆流防止バルブも必ず閉じてください。
バルブを閉じたら真空ポンプを停止させましょう。

閉じ忘れると、ポンプのオイルが逆流します。

次に、ホースをサービスバルブからはずす前に、ガスを解放します。
上のポートのイモネジを、六角ドライバー使って回します。

最初は、徐々に開けガスが流れる音が止まったら、完全に回し切って解放します。
下側のイモネジも回して開にします。
これで、冷媒配管に、冷媒が回りました。
 
 ガスを解放したら、サービスバルブからホースをはずします。
このとき、コントロールバルブから、多少、ガスが出ますが、取り付け作業上の想定の範囲内なので
問題はありません。

ここが気になる場合は『コントロールバルブ』というバルブを付けると
ガスが放出されるまえに、虫ピンを閉じる事ができるのでガスが出ません。
 
 これで取り付け作業の山場は終わりました。
あとは、つなぎ目に、せっけん水を付けてガス漏れを確認しましょう。
真空ゲージで確認して問題なければまず漏れて来ないと思います。

問題なければ、コーテープを巻いて仕上げをして、配管穴にエアコンパテを
付けて穴をふさぎます。
配管は下がり気味にして、勾配があればドレン水が滞ることなくベストです。
 【追記08/8/14】
取り付けから1ヶ月経過しました。ガス漏れもなく問題なく稼働してます(^_^)
電気代は、夜間使用で8畳+6畳でタイマー6時間ぐらいで使っていますが、
1日約45円程度です。巡航状態にはいると、消費電力はエコワット読みで300W以下ですので
1ヶ月約1500円ぐらいでしょうか。

使っていての感想

室外機の音が、とても静かです。
電源ONにしてから、部屋が涼しくなるのが早いです。
新品になったので臭くないです(^_^;)
風量が多く良く冷えます。
温度設定が正確で、冷えすぎたりしませんし、古い機種にありがちな
ムラのある温度コントロールではなく、部屋の温度が本当に一定になります。
これは、快適ですね。
電気代が安くなりました。


前の古いエアコンは750Wで定速コンプレッサーのエアコンでしたので、
かなりの節電になっているでしょう。古いのは、1ヶ月約3000円ぐらいですね。
基本的に、電気代半分ですね。3ヶ月使用で、約4500円差が付きます。
今年は、石油ファンヒーターを使う機会を減らして、エアコン暖房に移行しようと思いますので
5年ぐらいで、買い換え本体代の元が取れてしまうと思われます。
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